自分を知る


■順風満帆な状態が続くことは、いいことだ。
  ●しかし、心しなければならないこともある。
   人は謙虚さを忘れ、高慢になる。そこに、落とし穴がある。  

■謙虚な人柄を養うには、どうすればいいだろうか。
  ①「実るほどこうべを垂れる稲穂かな」この教訓から学ぼう。
  ②肩を張らず、自然体で、事実をあるがまま受け入れよう。
  ③失敗しても言い逃れはやめよう。素直に責任を認めよう。
  ④相手より優位な場合も、相手を傷つけないようにしよう。
  ⑤優位さを誇らないようにしよう。控え目に振舞おう。
  ⑥自分の実力が高まる程、相手を立てて敬意を示そう。 

■相手の気持を尊重することにより、謙虚さは養われる。
  ①相手の意見に、素直に耳を傾けよう。
  ②相手に、さりげない気配りをしよう。
  ③相手へのいたらない干渉は、慎もう。
  ④相手へのマイナス感情は、忘れよう。
  ⑤相手の欠点は知らない振りをしよう。  

■謙虚な心が養われると、他の資質にも良い変化が生まれる。
  ●人を立てる気配りが、人望を高める。
   謙虚な心は、素直な心・素直な態度を生む。
  ●取り乱すことがない冷静さは、人に安心感を与える。
   目下の人にも、やさしく接し、いたわりの気持が養われる。

■謙虚さを身につける妨げには、どんなことがあるだろうか。
  ●謙虚にまったく関心がない場合、これは最大の障害になる。
   思い上がり傾向が強い場合。傲慢な生き方は謙虚を妨げる。
   プライドが高すぎる場合。自分勝手な生き方も謙虚を妨げる。

■謙虚に無関心な場合の“一般的な弊害傾向”も知っておこう。
  ●感謝の気持を忘れる。慎みがない。生意気。独善。尊大。
   人の忠告に耳を傾けない。才におぼれる。自我自賛。横柄。
   思いやりに欠ける。私利私欲に走る。軽薄に見られる。有頂天。  

■謙虚さは“自分を高める”ことにどのように係わるだろうか。
  ●謙虚さは、必ずしも不可欠な資質とは言えないこともある。
   謙虚さをカバーできる長所と、バランス感覚があればいい。  


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