自分を知る


■日本国憲法に、基本的人権として“信教の自由”が謳われている。
  ●何人であっても、その権利を阻害することはできない。
■日本人の宗教観について、客観的な事実の一例を捉えてみよう。
  ①日本人の多くは「自分は無宗教・無信仰」と考えている。
  ②ある意識調査では、神を信じない人は、国民の半数以上いる。
  ③死後の世界を信じない人も同様。若い世代ほど、傾向は顕著。
  ④では、宗教心が全くないかと言うと、そうとも言い切れない。
  ⑤先祖を大切にする人は多い。“先祖崇拝”としてあらわれる。
  ⑥仏教による葬式や法事・墓参り等、ごく自然に行われている。
  ⑦日本人の大半は、仏教と神道を違和感なく二重信仰している。
  ⑧信者でないのに、正月の三社参りをする。クリスマスも同様。

■世界の国々で、日本人の宗教観は、どう理解されるだろうか。
  ①海外で「信じる宗教は何か」と聞かれた場合、何と答えるだろうか。
  ②はっきり意思表示をしない日本人を、どう受け止めるだろうか。
  ③日本人の宗教観は日本人らしいと良心的に理解されるだろうか。
  ④宗教を真剣に考えることの少ない日本人を、どう思うだろうか。
  ⑤宗教離れが進む日本人は、世界の国々にはどう映るだろうか。

■宗教に偏見がなくなると、他の資質にも好転連鎖が生まれる。
  ①他人の自由に生きる権利を理解し、尊重するようになる。
  ②広い心で、広い視野から物事を捉えられるようになる。
  ③宗教を信じる人に、嫌悪感や差別感を持たなくなる。
  ④価値観や習慣の違いを受け入れられるようになる。
  ⑤物事の二面を理解し、良い面を見るようになる。

■“偏見のない宗教観”の障害には、どんな要因があるだろうか。
  ●宗教を頭から否定し、宗教を理解し信じる気持がない場合。
   宗教への偏見や嫌悪感・差別感がある場合。無関心な場合。

■宗教に無関心だと、人生にどのような弊害があるだろうか。
  ●宗教に無関心であっても、人生に弊害があるとは限らない。
   宗教団体や信者に対して、独自の思い込みを持つ様になる。

■宗教観は「自分を知る」ことにどのように係わるだろうか。
  ●特定の宗教を信じる人にとっては、宗教は人生を左右する。
   その教えを守ることが「自分を知る」ことにつながる。


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