自分を知る


「人間とは何か」万人万様な人間、本質を捉えないと理解しにくい。
 ●万人に共通する人間性を、本質と捉えるのが無難であろう。
  過去の歴史にも照らし合わせ、多面的に捉えることも必要。

■深い人間観を養うには“人間の本質”の理解からはじめよう。
 ①人は豊かな感情と限りない欲望を持った動物と理解しよう。
 ②人は知性でなく感情・欲望で動く動物であると自覚しよう。
 ③人は他人から、認められたいと考える存在と認識しよう。
 ④人は自分の意思により、自由に生きたい存在と考えよう。
 ⑤人は限りない可能性を秘めた存在であることを知ろう。
 ⑥人は幸福を探求し続ける動物であることを理解しよう。
 ⑦人は短所も、長所もある、愛すべき存在と理解しよう。

■人間理解には“人間の二面性”を理解することが欠かせない。
 ①人はポジティブに、ネガティブにコロコロ変化する。
 ②人は必要に応じて、本音と建前を使い分ける性癖がある。
 ③人は強さと弱さ、賢さと愚かさ、美しさと醜さを併せ持つ。

■人間理解には“人間の集団性”を理解することも欠かせない。
 ①人は追い詰められると、自衛のため決起して暴動を起こす。
 ②人は平和を望む一方、防衛と欲望のためには殺戮さえ犯す。

■人間の本質が分かってくると、すべての資質が改善される。
 ●社会は個人の集合体。人間理解は社会への理解につながる。
  人を育て、人を導く立場にあると、人間理解は欠かせない。
 ●人を見る目は、人間を本質的にとらえることからはじまる。
  人情の機微を理解することが、コミュニケーションの基本。

■人間の本質を理解できない理由は、どんなことにあるだろうか。
 ●人間に対して見識が狭い場合。人間嫌いの傾向が強い場合。
  人間理解に無関心な場合。人間に対する偏見がある場合。

■人間に深い理解がないと、自分の人生にどんな悪影響があるか。
 ●人情の機微の理解が浅い。人間不信に陥る。気配りが苦手。
  円滑な人間関係を築くことが困難。生きるのが下手な人。

■人間観は“自分を高める”ことにどのように係わるだろうか。
 ●深い人間観が養われると、自分を知ることへの理解も深まる。
  自分の道を貫くときも、相手を尊重するので理解が得られる。


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