自分を知る


■対人関係のバランス感覚を磨くには、何が必要だろうか。
  ①忍耐力(我慢する心)を養うことは、欠かせないと心得よう。
  ②会話の「聞く」と「話す」のキャッチボールを適度にしよう。
  ③自論の主張にこだわって、決め付けた考え方はやめよう。
  ④その場の空気をくみ取り、さりげない気配りをしよう。
  ⑤相手を無視して、自尊心を傷つけないようにしよう。
  ⑥人情の機微を感じ取ろう。敏感な感受性を養おう。

■対人関係のトラブルを回避するテクニックを身につけよう。
  ●意見のやり取りで、対立と妥協のバランスに配慮しよう。
   主張するところは主張し、譲歩するところは譲歩しよう。
  ●行き過ぎた干渉はやめよう。人の恨みを買うハメになる。
   失敗をした相手に恥をかかせることは、厳に慎もう。

■的確な状況判断は、バランス感覚に不可欠な条件と言えよう。
  ①物事を多面的にとらえる訓練をすることは大事なポイント。
  ②日ごろから、物事を冷静に観察する目を養うようにする。

■バランス感覚を欠くと、人生にどのような弊害があるだろうか。
  ●人を傷つけてしまい、当人はそのことに全く気付かない。
   不用意に敵をつくることになり、トラブルに巻き込まれる。
   周囲から次々と人が去って、世間をどんどん狭くしてしまう。

■バランス感覚が身につくと、他の資質にも好転連鎖が生まれる。
  ①ハラハラとする一面もあった人間関係が安定してくる。
  ②損得や感情だけの判断でない思慮分別が身についてくる。
  ③物事に一喜一憂せず、落ち着いた対応ができるようになる。

■対人関係における“自分の傾向”をよく認識することが必要。
  ①勝手な思い込みをしないように、自分を客観視しよう。
  ②自分の特徴・傾向を自己分析し、時々確認してみよう。

■一日一度でいい。自分のために自問自答の習慣を身につけよう。
  ①考えに偏りがないだろうか、真剣に自分自身をみつめ直そう。
  ②反省すること、改める方がいいことをはっきり自覚しよう。

■ワンランク上のバランス感覚を目指すには、向上心が要る。
  ●謙虚な心で人に接すると、周囲の人々から尊敬を集める。
   素直な心で接すると、人から好かれ人間関係はうまくいく。


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