自分を知る


■鋭い観察力は天性のものだろうか。後天的なものだろうか。
  ●観察力は他の資質同様、誰でも磨き高められる資質である。
   よい習慣を一つ二つ、身につけるだけで高めることができる

■何を何のために観察するのか、まず、それを明確にしよう。
  ①ただ漫然と、眺めるだけでなく、論理的思考を働かせよう。
  ②注意力散漫では大事なことも見逃してしまう。集中しよう。
  ③微に入り、細に入り見落とさない様、注意深く観察しよう。
  ④観察点は時と場合によって変えよう。法則性を発見しよう。
  ⑤目に見えることは、見たまま、あるがままに受け入れよう。  

■知性で観察すること、感性で観察すること、二つを区別しよう。
  ①大切なことは、目に見えないことが多い。観察眼を磨こう。
  ②短時間で観察したり、時間をかけて観察したりしよう。
  ③自分に適したやり方、一つでいい。やり続けよう。
  ④観察対象ごとに、チェックポイントを設けよう。
  ⑤観察プロセスの手順を“パターン化”しよう。

■観察力が高まると、すべての資質に“好転連鎖”が生まれる。
  ①現象を要因別に分けて考えるようになり分析力も高まる。
  ②偏った見方・考え方が改まり、物事への視野が広がる。
  ③よく分からなかった事も、理解できるようになる。
  ④継続するうちに、問題への気付きが増えてくる。
  ⑤冷静になって考えるので、自制心も養われる。

■観察力の“障害要因”には、どんなことがあるだろうか。
  ●観察の重要性が理解できていない場合。
   物事を深く考えようとする意識が薄い場合。
  ●視野が狭く、物事を偏って見る傾向がある場合。
   表面的な事だけで、物事を理解する傾向が強い場合。

■観察力アップに無関心な場合、人生にどんな悪影響があるか。
  ●勝手な思い込みで物事を捉えてしまう。変化に気付かない。
   物事の違いが分からない。理解が単純で、よく間違える。

■観察力は「自分を知る」ことにどのように係わるだろうか。
  ●観察力がないと「自分の道」に関する気付きが限定される。
   自分の個性・才能を発揮するのに、観察力は不要だろうか。


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