自分を知る


■危機管理は、私生活でも、職場でも重要視される資質である。
  ●ここでは、職場の一般的な危機管理について考えてみよう。
   当然ながら業種や規模によって、危機管理のあり方は異なる。  

■リスク回避の基本は“管理体制の徹底”と心得よう。
  ①押さえるべき所の“チェックリスト”を作成し活用しよう。
  ②重要度により、毎日のチェックを怠らないようにしよう。
  ③リスク回避手順を明確にして、不測の事態に備えよう。
  ④安易な設備投資は、大きなリスクを招く。心しよう。
  ⑤経営の重荷“固定経費の増大”には、注意しよう。
  ⑥防犯や防災への備えも、怠らないようにしよう。
  ⑦リスク管理基準と責任の所在を明確にしよう。  

■安定期にも“リスクの芽”が育ちつつあると自分を戒めよう。
  ①有頂天は失敗の始まり。ヒヤ汗の体験は、心に刻みつけよう。
  ②経営環境悪化を念頭に入れ、慎重・綿密な計画を立てよう。
  ③リスクの現象を分析して“見極める判断力”を養おう。
  ④リスクの一つ一つに注意を払い、内容を熟知しよう。
  ⑤すべてのリスクを数値化して、計数的に捉えよう。

■危機管理体制が整うと、他の資質に“好転連鎖”が生まれる。
  ①リスクを予知できる注意力が身に備わってくる。
  ②リスクの回避に、万全な備えをする責任感が育つ。
  ③経営環境の変化に対して、的確な判断力が磨かれる。
  ④計画立案に際し、危機管理も視野に入れるようになる。
  ⑤経営リスク全般にも精通し、安定した経営力が養われる。

■危機管理の“障害要因”には、どんなことがあるだろうか。
  ●管理基準が甘く、管理状態の把握が軽視されている場合。
   管理責任者の認識不足。リスク予知能力の欠如。教育不足。

■危機管理に無関心だと、仕事にどんな悪影響が及ぶだろうか。
  ●怠慢が原因で危機的状況を招いてしまう。業績の悪化。
   危機への対応が遅く、被害が拡大、損失を大きくさせる。  

■危機管理能力は「自分を知る」ことにどう係わるだろうか。
  ●ビジネスにはリスクが伴う。日頃の覚悟と備えが必要。
   順風満帆の時こそ、リスクへの備えを怠ってはならない。  


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