自分を知る


的確な判断力は、理解力、決断力、行動力と一連の資質と言える。
  ●どの資質に欠ける所があっても、日常生活に支障が起きる。
   生活向上にも、人間的成長にもステップアップは欠かせない。

■的確な判断力を養うには、どんな心がけが必要だろうか。
  ①何のために、何について判断するのか、明確にしよう。
  ②判断のタイミングは時宜を得ているか、適切に行おう。
  ③判断の裏づけになるもの、根拠を確かなものにしよう。
  ④必要な情報やデータの収集、その分析を確実にしよう。
  ⑤公正さ・公平さ・倫理を欠かない様、心がけよう。
  ⑥私利私欲や感情に左右されず、冷静に判断しよう。
  ⑦問題の経緯や背景についても、正確に掌握しよう。  

■的確な判断力は、現場での経験を重ねて、さらに磨かれる。
  ①過去の経験が生かされるものであれば、教訓を生かそう。
  ②判断モレのない様、チェックリストをつくり活用しよう。
  ③周囲の賛同・根回しは必要ないか、慎重に配慮しよう。
  ④判断ミスがないか、影響や弊害も含めて熟慮しよう。
  ⑤的確な判断によるメリットは何か、明らかにしよう。

■的確な判断力が身につくと、他の資質にも好転連鎖が生まれる。
  ①論理的に物事を考えるようになるので、思考力が高まる。
  ②的確な判断力に支えられ、信念を持って決断ができる。
  ③的確な判断力は、人や社会を見る目にも反映される。
  ④人間として正しい判断ができる倫理観が身につく。
  ⑤感情と欲望をおさえて考える冷静さが養われる。

■的確な判断力の障害要因には、どんなことがあるだろうか。
  ●物事に短慮で、安易に考える傾向が改まらない場合。
   自分の都合・私利私欲で物事を判断する傾向が強い場合。

■判断力アップに無関心だと、人生にどんな悪影響を及ぼすか。
  ●肝心なときに、過ちや失敗が多く、自分を損なう。
   仕事や人間関係に支障が出て、事がうまく運ばない。

■判断力は「自分を知る」ことにどのように係わるだろうか。
  ●自分で自分のことが判断できない様では、自分を生かせない。
   どんな時も自分を正しく判断できてこそ、自分を生かせる。


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